2014年8月アーカイブ




    • 最近やたらと話題になっている、「アイス・バケツ・チャレンジ」。
      ヤンキースの選手でもあったルー・ゲーリッグが罹ったことからルー・ゲーリッグ病( Lou Gehrig's diseaseとも、筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis/ALS)とも呼ばれるこの病気は、神経細胞や神経細胞から出ている神経線維が徐々に壊れて筋肉の萎縮や筋力低下が起こる難病で、有効な治療法はいまだ見つかっていないそうです(

      http://www.alsjapan.org/-ALS%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%AE%E6%A6%82%E7%95%A5.html)。

      NCLEXで言えばMedical-SurgicalNeurology分野からの出題となります。



      ALSの認識を深めて患者や団体への支援を呼びかけることを前提に、氷水をバケツで被ってその様子をソーシャルメディアに投稿するか、100ドルをアメリカALS協会へ寄付(もしくは両方)して次なるチャレンジャーを指名するこのイベントは、今年の7月からボストン発であっという間に全世界に広まり、日本でも孫正義ソフトバンク社長やノーベル生理学・医学賞受賞者である山中伸弥博士、芸能人やスポーツ選手が氷水を被ったことで、すっかりお馴染みですね。

      とても意義あるイベントとして始まったこの「アイスバケツチャレンジ」が、段々といい意味でも悪い意味でもエンターテーメント化してきています。

       

      エンターテーメント系チャレンジの(個人的)ベスト 3

       

      1. カーミット(アメリカ・ショービズ界の大物。『ザ・マペッツ』のリーダー。)
      カエルは体温が下がると冬眠する変温動物で、カーミットも氷水を被ることで心臓麻痺を起こすことを心配していましたが(笑)、果敢にチャレンジ!
      次なる指名者は、『ザ・マペッツ2 ワールドツアー』の共演者であるティナ・フェイ、タイ・バレール、リッキー・ジャーヴェイス
      https://www.youtube.com/watch?v=Mmax3yEZX58

       


      2. フー・ファイターズ(ロックバンド)
      指名を受けた元ニルヴァーナのデイブ・グロールが ホラー映画『キャリー』から、バケツに入った血を頭から被る有名なダンスパーティーシーンを映像、音楽まで忠実に再現。 次なる指名者は、『キャリー』の原作者スティーブン・キングと俳優のジャック・ ブラック、ジョン・トラボルタ。
      https://www.youtube.com/watch?v=XLZOjLv0_6k   

         

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       ↓チャレンジ中       普段はカッコいいロックスター→

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      3. ポール・ビソネット(NFLで活躍するカナダ人アイスホッケー選手)
      ビソネット選手は、ヘリコプターから直に組み上げてきた氷河水をそのまま壮大に山中で被るという漢らしさ。

      d4453f038688ec28b77040e15e680266c7f89a90f630a604cf49a0ca73355e21_large.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

      次なる指名はレブロン・ジェイムス(NBAバスケットボールプレーヤー)、アーロン・ロジャースとラッセル・ウィリアム(NFLフットボールプレーヤー)。
      https://www.youtube.com/watch?v=_XOgsIAUpxI

       



      悪い点は、当然ながらこの手のイベントはどんどん過激さや奇抜さを狙った演出が増してしまうこと。スコットランドでは、崖から池に飛び込んだ18歳の青年が脛骨を折って溺死するという事故が起きてしまいました。

      日本ALS協会のサイトでは、もし指名を受けてもチャレンジは強制ではありません、と記載されています(http://www.alsjapan.org/-article-716.html)。
      寄付をすることも、立派にALSを支援し、イベントに参加する証です。


      貧富の差が激しいインドでは、貴重な水の代わりに一杯のお米やお金などを恵まれない家庭や慈悲団体に届けて撮った写真 Facebook に投稿し、タグ付けされた人が次にチャレンジを担うという、『Rice Bucket Challenge がブレーク中!






    • 権威ある様々な映画賞で多くのノミネートを受け、「Good Will Hunting」の演技でアカデミー賞助主演男優賞を受賞した俳優のロビン・ウィリアムズさんが亡くなられて10日経ちました。



      220px-Patch_Adams.jpgのサムネール画像

      ウィリアムズさんは「Good Will Hunting」では虐待による深い心の傷を負った青年の心を開く精神医、「Patch Adams」では10代後半にいじめや叔父の自殺で3度も精神病院へ入り、自身も自殺を考えたものの、ビジネスと化しているアメリカの医療や保険制度ではなく、愛や笑いが健全な心と健全な身体を作るという信念で医師免許取得後はウエストバージニア州で12年間無料診断を行ったThe Gesundheit Instituteの設立者であり、実在人物のパッチ・アダムス医師を演じたこともあります。



      「治療に費用や保険は無用。患者とは友人と接するようにケアし、初見では3時間以上費やす」、など8つのドクターアダムスのThe Gesundheit Instituteの信条やミッションは大変興味深いので、是非HPhttp://patchadams.org/about-patchをご覧下さい(写真右下は実際のアダムス医師)。


      Patch_Jessica.jpg

       


      ロビン・ウィリアムズさんにはパーキンソン病の初期症状と重度の鬱症状があったそうですが、心身を愛とユーモアで治す医師を演じ、俳優としてこれから増々円熟期に差し掛かろうとしていただけに、自殺という早い死を迎えたことが大変残念です。 

      ご冥福をお祈りします。



    • 8月に入りました。
      AMIコース24週間のうち、半分の12週間はMedical Surgical Nursing(内科外科)
      Medical Surgical NursingはNCLEXで出題が70%近くを占める上に、身体の上下を内外ですから学ぶ量が膨大で、内分泌や心臓、呼吸器官以外はほぼ2日毎に教科が変わります。

      AMIには色々な医療ポスターがあり、その時々の教科に合ったポスターを貼っているのですが、内分泌と呼吸器官に入ると必ず熱い視線を集めるモデルがいます。  
      彼には特に名はないようですが、貼りだされた途端に俄然目を引き、「凄い」、「さすが!」と感嘆の声が上がることしきり...。 

      勿体ぶる程でもないので、その注目のモデルをご紹介しましょう。
                      名付けてMr. Respiratory ↓

      SANY0129.JPGのサムネール画像        Mr. Endocrine ↓
      SANY0130.JPGのサムネール画像

      胸幅や厚さはいい意味で男らしい(?)のですが肩や二の腕はあまり筋肉質ではなさそうです。 

      頬のたるみや、Mr. Endocrineの彼に至ってはお腹もぽっこりとしていていますね...。



      アメリカの疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention)、通称CDCの発表では、何とアメリカ人の約35%がObese(肥満)だそうです(

      http://www.cdc.gov/obesity/data/adult.html

      )。 

      世界保健機構WHOやCDCのObeseの定義は成人のボディマス指数が30%
      以上ということで、人口の30%以上がBMIも30%以上ということで、このモデルも「いかにもアメリカ人」な訳ですね。 
      言うまでもなく肥満は糖尿病、高血圧、果ては動脈硬化や心臓病の元。 
      このモデルがいずれはほっそりとした平均体重になるまで、NCLEXに出る心臓や循環器の質問数も多そうです...。